頻出英語表現(9):最初と最後

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


今回は「最初」と「最後」に関連する表現です。

▼ 最初

at the beginning of 〜

「〜の最初に」という意味です。よく用いられます。次の例文はメソッド解説の一文です。

  • Returns a character at the beginning of the string.
    • この文字列の最初にある文字を戻す。

at the start of 〜

上の「at the beginning of」と同じくらい頻繁に使われます。同じく「〜の最初に」を表します。例:

  • The Open button appears at the start of the toolbar.
    • ツールバーの最初に「開く」ボタンが表示されます。

上記2つはともに「at」という前置詞が使われてます。しかし状況によっては別の前置詞が適切になることもあります。たとえば「最初”から”」であれば「from the beginning of」ですし、「最初”に”」であれば「to the beginning of」のように前置詞を使い分けます。例:

  • Search will starts from the beginning of the file.
    • 検索はこのファイルの最初から開始される。
  • Adds an item to the beginning of the list.
    • このリストの最初に項目を追加。

▼ 最後

at the end of 〜

「〜の最後に」という意味です。非常によく用いられます。例:

  • Deletes a newline at the end of the file.
    • ファイルの最後にある改行を削除します。

「at the beginning of」や「at the start of」のときと同様、前置詞は文脈によって変更します。たとえば「最後”から”」であれば「from the end of」、「最後”に”」であれば「to the end of」です。

at the tail of 〜

tailは一般英語としては「しっぽ」という意味で、「最後尾」を指します。IT分野ではとりわけキュー(待ち行列)の最後を表すときに用いられます。ただし出現頻度はそれほど高くありません。

  • Inserts an element at the tail of this queue.
    • この待ち行列の最後に要素を挿入する。

▼ 関連表現

at the edge of 〜

「最初」や「最後」に関連する表現で、「〜の端に」という意味になります。例:

  • Specifies the color at the edge of an image.
    • 画像の端の色を指定する。

[筆者について]
西野竜太郎。IT分野の英語翻訳者/リンギスト。訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。ブログTwitter

頻出英語表現(8):最上部と最下部

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


今回は「最上部」と「最下部」を示す表現です。

ウェブやアプリでは、画面の一番上や一番下にメニューやメッセージなどを配置したり表示したりすることがあります。そういった要素を指し示す際に用いられる表現です。

▼ 最上部

at the top of 〜

「〜の最上部に」という意味です。「〜」にはpage、window、screenといった名詞が入ります。例:

  • Click the logo at the top of the window.
    • ウィンドウ最上部にあるロゴをクリックします。

ここでは前置詞atを使っていますが、状況によってはat以外の前置詞も使います。最上部が起点となる場合はfrom、目的地の場合はto、付近の場合はnearなど、適切な前置詞を選びます。例:

  • The distance is measured from the top of the page.
    • 距離はページの最上部から測定されます。
  • Move the pointer to the top of the screen.
    • ポインターを画面の最上部に移動させます。

at the top right/left of 〜

最上部の左や右を指し示したいこともあります。その場合は「top right」や「top left」が使えます。ハイフンを付けて「top-right」と書かれることもあります。例:

  • Click the Close button at the top right of the dialog.
    • ダイアログ右上にある「閉じる」ボタンをクリックします。

ここで注意したいポイントがあります。日本語では「右上」や「左下」のように、左右→上下の順に書きます。一方で英語では「top right」や「bottom left」のように、上下→左右の順に書くという点です。

▼ 最下部

at the bottom of 〜

「〜の最下部に」という意味です。topのときと同様、「〜」にはpageなどの名詞が入ります。例:

  • Step 3. At the bottom of the left pane, click Edit.
    • 手順3. 左ペインの最下部で、「編集」をクリックします。

やはりtopと同じように、前置詞(from、to、nearなど)は状況に応じて適切なものを選択します。

at the bottom right/left of 〜

最下部の左右を示す場合も、topと同様に「bottom right」や「bottom left」が使えます。例:

  • To add a page, press the plus button (+) at the bottom left of the window.
    • ページを追加するには、ウィンドウの左下にあるプラスボタン(+)を押します。

▼ 関連表現

上方/下方

upper(形容詞:上方の)やlower(形容詞:下方の)という言葉も頻繁に用いられます。形容詞のため、名詞を修飾する形になります。例:

  • In the upper half of the pane, find your user ID.
    • ペインの上半分で、自分のユーザーIDを見つけます。

[筆者について]
西野竜太郎。IT分野の英語翻訳者/リンギスト。訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。ブログTwitter

頻出英語表現(7):前と次

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


今回は、順序を示す際に用いる「前」と「次」という表現です。APIリファレンスやマニュアルでは操作などの手順を示すことも多いため、ここで紹介する表現は頻出します。

▼ 前

previous

「前の」という意味の形容詞です。名詞を修飾し、「previous value」(前の値)、「previous versions」(以前のバージョン)、「previous step」(前のステップ)といった使い方をします。例:

  • As explained in the previous figure, multiple volumes can be attached to an instance.
    • 前の図で説明している通り、複数のボリュームが1つのインスタンスに接続できます。

ウェブページなどには「前」や「次」というボタンが用意されていることがあります。このとき「前」にはpreviousが用いられます。スペースが狭い場合は「Prev」と略して表記されるケースもあります(ただし、できれば略語の使用は避けた方がよい)。また、「前」ボタンの場合は「戻る」というニュアンスでbackが使われることもあります。

なおpreviousはプログラミング必須英単語600+の「ベーシック300」に入っています。

preceding

同じく「前の」という形容詞で、previousの同義語です。例:

  • Be sure to escape these characters with a preceding backslash.
    • 直前にバックスラッシュを使い、これらの文字をエスケープするようにします。

prior

これも同じく「前の」や「事前の」という形容詞です。最初の例文にあるように、契約書などの法的文書でもよく見かけます。また「prior to 〜」(〜に先立ち、〜より前)というイディオムでもよく登場します。例:

  • You cannot use the product without our prior written consent.
    • 当社からの書面による事前の同意がなければ、この製品は使えません。
    • ※ writtenは「書かれた」という意味から「書面」という日本語が用いられる
  • Prior to version 1.0, the default number was 100.
    • バージョン1.0の前は、デフォルト値は100でした。

▼次

next

「次の」という形容詞です。「隣の」という意味もあるので注意しましょう。

  • On the next page, press OK.
    • 次のページで「OK」を押します。

previousの項目でも説明したように、ウェブページの「次」ボタンのラベルにはnextがよく使われます。つまり「< Previous | Next >」や「< Back | Next >」という組み合わせです。

なおnextはプログラミング必須英単語600+の「前提英単語100」です。

subsequent

「次の」や「その後の」という意味の形容詞です。

  • All subsequent calls to this method have no effect.
    • このメソッドに対するその後のすべての呼び出しは、効果がありません。

following

「次の」や「後続の」という意味の形容詞です。「頻出英語表現(5):次の、以下の」で取り上げたように、後続する項目を指し示す際に用いられます。

  • To do this, use the following command:
    • これを実行するには、次のコマンドを使います:
    • ※ この後にコマンドが記載されている

followingはプログラミング必須英単語600+の「ベーシック300」です。


上記のうち、preceding、prior、subsequentはプログラミング必須英単語600+に入っておらず、一般英語としてもやや難易度が高い単語です。


[筆者について]
西野竜太郎。IT分野の英語翻訳者/リンギスト。訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。ブログTwitter

頻出英語表現(6):代わりに

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


今回は「代わりに」という表現です。たとえば操作手順の説明で、(メインではないかもしれないが)別のやり方があると提示するときに使われます。

▼ alternatively

「代わりに」という意味の副詞です。文頭に置いて代替案を提示する際によく用いられます。例:

  • Alternatively, you can specify a user by name.
    • 代わりに、名前でユーザーを指定することもできます。

よく似た単語に「alternately」があります。これは「交互に」や「1つ置きに」という副詞なので、混同しないようにしましょう。

▼ alternative

上記alternativelyは副詞ですが、名詞または形容詞として「alternative」があります。

まず名詞は「代わり(のもの)」という意味です。「as an alternative (to 〜)」という形でよく登場し、「(〜の)代わりとして」という日本語になります。例:

  • As an alternative, you can use the JSON format.
    • 代わりとして、JSON形式を使用できます。
  • Consider using the split() method, as an alternative to this method.
    • このメソッドの代わりとして、split()メソッドの使用を検討します。
    • ※ 前置詞は「alternative to」とtoである点に注意。

次に、形容詞は「代わりの」や「別の」という意味です。形容詞であるため何らかの名詞を修飾します。例:

  • This class provides an alternative method to create an HTML file.
    • このクラスはHTMLファイルを作成する別の方法になります。

▼ その他の表現

「代わりに」を表す英語表現は他にもあります。一般的にはalternativelyよりも基本語とされる「instead」という副詞です。例:

  • Instead, call the function described below.
    • 代わりに、以下で説明する関数を呼びます。
  • For Linux, use the following command instead:
    • Linuxでは、代わりに次のコマンドを使います:
    • ※ insteadが文末に置かれるときは「, instead」のようなカンマを使わない実例が多い。

[筆者について]
西野竜太郎。IT分野の英語翻訳者/リンギスト。訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。ブログTwitter

頻出英語表現(5):次の、以下の

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


今回は「次の」や「以下の」という表現です。後続する項目などを指し示す際に用いる表現です。文末にコロン(:)を置く形がよく見られます。

▼ following

followingには形容詞と名詞があります。形容詞の場合は「次の◯◯」や「以下の◯◯」と、◯◯に入る名詞を修飾します。一方、名詞は「次のもの」や「以下のもの」という意味です。

形容詞の例

  • The following image shows how to connect your device to the Internet.
    • 次の画像は、お使いのデバイスをインターネットに接続する方法を示しています。
  • You can specify one of the following values:
    • 以下の値のうち1つを指定できます:

名詞の例

名詞の場合に特に注意したいのは、常に単数の形で使う(つまり「followings」としない)点です。

  • The following is an example of a JSON file.
    • 次はJSONファイルの一例です。
  • The following are the available methods:
    • 以下が利用可能なメソッドです:
    • ※ methodsの方に合わせて動詞がareになっている

動詞follow

followには動詞もあります。この場合は「as follows」という固定表現がよく見られます。例:

  • The commands you can use are as follows:
    • 使えるコマンドは以下の通りです:
  • You can also install the plugin as follows.
    • 次のようにプラグインをインストールすることもできます。

▼ belowを使う表現

following以外にも「below」を使って「次」や「以下」を表現することもあります。例:

  • Click the Save button, as shown below.
    • 次に示すように、「保存」ボタンをクリックします。
  • The arguments are listed below:
    • 以下に引数を一覧で表示します:

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西野竜太郎。IT分野の英語翻訳者/リンギスト。訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。ブログTwitter

頻出英語表現(4):◯◯に注意してください

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


今回は「◯◯に注意(留意)してください」という表現です。気を付けてもらったり、重要な点を強調したりする場面で用いられます。

▼ Note that …

もっともよく見られる形です。noteは「注意する」や「留意する」という動詞です。また「…」の部分は主語と動詞(S+V)が必要になります。つまり「SがVである点に注意してください」という意味です。例:

  • Note that this option is only available if you are an admin.
    • このオプションはユーザーが管理者である場合にのみ利用可能である点に注意してください。
  • Note that the username is case-sensitive.
    • ユーザー名は大文字と小文字を区別することに注意してください。
    • ※ case-sensitiveは「大文字と小文字を区別する」という形容詞

語が追加された形

「Note that …」という形が基本ですが、前後に語が追加される形もあります。例:

  • Please note that we only support Android OS.
    • 弊社はAndroid OSのみをサポートしている点にご留意ください。
    • ※ pleaseを付けて丁寧さを加えることもできる
  • Also note that certain values may cause errors.
    • 一部の値はエラーを発生させうる点にもご注意ください。
    • ※「Note also that」の順になることもある

▼ 同じ構造で似た表現

構造的には「Note that」と同じで、かつ意味的にも似た表現がいくつかあります。

Remember that …

重要な点を覚えておいて欲しいときに使えます。rememberは「覚えておく」や「心に留めておく」という動詞です。例:

  • Remember that you can uninstall this plugin.
    • このプラグインはアンインストールできる点を覚えておいてください。

Keep in mind that …

rememberと同様、重要な点を「覚えておいてください」というニュアンスです。例:

  • Keep in mind that you cannot undo this operation.
    • この操作は元に戻せない点を覚えておいてください。
    • ※ keepの代わりにbearが用いられることもある

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西野竜太郎。IT分野の英語翻訳者/リンギスト。訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。ブログTwitter

頻出英語表現(3):たとえば

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


今回は「たとえば」と例示をする際の表現です。

▼ such as

何かしら名詞を提示した後に、具体的な例として出す際に使われます。例:

  • You need devices such as PCs, tablets, and smartphones.
    • たとえばPC、タブレット、およびスマートフォンといったデバイスが必要です。

なお、such asのあとに例を複数列挙する場合、andなのかorなのか迷うことがあります。辞書や文法書に使い分けが明示されていることはあまりなく、確立したルールはなさそうです。ただ、コーパス(言語資料)で使用傾向を見ると、上記例のように「devices」と名詞複数形の場合には「and」、単数形の場合には「… a device such as a PC, a tablet, or a smartphone」と「or」を使うケースが目に付くように感じます。

such as以外

上記「such as」が最も多く出現するのですが、同じように使われる言葉もあります。likeincludinge.g.です。例:

  • Components like buttons and fields
    • ボタンやフィールドのようなコンポーネント
    • ※この場合のlikeは前置詞の扱い
  • All assets, including audios, videos, and images will be downloaded.
    • オーディオ、ビデオ、画像を含むすべてのアセットがダウンロードされます。
    • ※この場合のincludingは前置詞の扱い
  • Month must be two digits (e.g., 09)
    • 月は2桁でなければならない(たとえば、09)
    • ※ラテン語のexempli gratiaの略

▼ for example

文頭で「たとえば、〜」と書く場合、「For example, …」がよく用いられます。例:

  • For example, you can create another account.
    • たとえば、別のアカウントを作成できます。

「for example」と似たような使い方ができるのが「for instance」です。「for example」を基本で使いつつ、マニュアルなどを書く際に表現が単調になるのを避けるのに使えます。例:

  • For instance, the username or the password is invalid.
    • たとえば、ユーザー名かパスワードが無効です。

[筆者について]
西野竜太郎。IT分野の英語翻訳者/リンギスト。訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。ブログTwitter

頻出英語表現(2):◯◯にあるとおり

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


APIリファレンスやマニュアルでは、読者に別の情報を参照してもらうケースがよくあります。頻出表現の第1回では「詳細は◯◯を参照してください」という表現を紹介しました。

今回は同じく、別の情報を参照してもらいたい場合に使える「◯◯にあるとおり」という表現です。

▼ as described in …

これが最もよく見られる基本的な形です。describeは「記述する」や「説明する」という動詞です。「…」の部分に場所が示されます。例:

  • As described in the previous section, you need to change your password.
    • 前のセクションにあるとおり、お使いのパスワードを変更する必要があります。
  • Edit your profile as described in this documentation.
    • このドキュメントにあるとおりにプロフィールを編集します。

describe以外の動詞

describe以外の動詞を使うことで、表現に変化を付けたり、ニュアンスを変えたりできます。

define(定義する)、discuss(論じる)、explain(説明する)、show(見せる)、specifiy(指定する)といった動詞です。例:

  • Returns a string as defined in RFC xxx.
    • RFC xxxに定義されているような文字列を返す。
  • Add a README file as discussed in #154
    • #154で議論したとおりにREADMEファイルを追加(※コミットメッセージ)
  • Specify a destination as explained in Step 3.
    • ステップ3で説明したとおりに宛先を指定します。
  • An error dialog appears, as shown in Figure 5.
    • 図5で示すように、エラー・ダイアログが表示されます。
  • [Parameters] attrs: Attributes as defined in XML file.
    • [パラメーター]attrs:XMLファイルに定義されている属性。

in以外の前置詞や副詞

ほかの応用として、前置詞inの部分を別の言葉に置き換える方法もあります。

たとえばabove(上に、上記)、earlier(以前)、here(ここに)です。例:

  • HTTPS should be used as described above.
    • 上記のとおりHTTPSを使うことが望ましい。
  • As described earlier, user accounts cannot be deleted automatically.
    • 前述したように、ユーザー・アカウントは自動的に削除できません。
  • Our services are as described here: www.example.com.
    • 弊社サービスはここに記載されているとおりとなります: www.example.com

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西野竜太郎。IT分野の英語翻訳者/リンギスト。訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。ブログTwitter

頻出英語表現(1):詳細は◯◯を参照してください

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


今回は「詳細は◯◯を参照してください」という表現です。その文章内では説明しきれないような場合に、別のページや外部サイトへのアクセスを促すのに使います。

▼ For more information, see …

これが最も基本的な形です。「…」の部分にリンク先やURLなどが入ります。例:

  • For more information, see our website.
    • 詳細は弊社ウェブサイトを参照してください。
  • For more information, see the following documents:
    • 詳細は以下のドキュメントを参照してください:

information about/on

何についての情報かという点を詳しく説明したい場合、前置詞にaboutやonを使います。例:

  • For more information about these commands, see Commands.
    • これらのコマンドに関する詳細は「コマンド」を参照してください。
  • For more information on this file, see our documentation.
    • このファイルに関する詳細は、当社ドキュメントを参照してください。

information about how to / 動詞ing

マニュアルであれば何かをする方法の説明を書くこともよくあります。「〜する方法についての情報」には「information about how to 〜」や「information about 動詞ing」が使われます。例:

  • For more information about how to create an account, see How to create an account.
    • アカウントを作成する方法の詳細は「アカウントの作成方法」を参照してください。
  • For more information about installing the app, see Installing an app.
    • アプリをインストールする方法の詳細は「アプリをインストールする」を参照してください。

see以外の動詞

「参照してください」の部分にはseeが最もよく用いられますが、同じ動詞ばかりだと単調です。その場合、go toreadrefer tovisitといった動詞も使われます。例:

  • For more information, go to the next section.
    • 詳細は、次のセクションに移動してください。
  • For more information, read this page.
    • 詳細は、このページをお読みください。
  • For more information, refer to Uploading a file.
    • 詳細は「ファイルをアップロードする」を参照してください。
  • For more information, visit our website.
    • 詳細は、弊社のウェブサイトにアクセスしてください。

For details / For information

文頭の「more information」は、文字通りには「さらなる情報」であるため、日本語では「詳細」という言葉がよく当てられます。ここを変更することもできます。

まずdetails(複数形である点に注意)を使った「For details」や「For more details」です。例:

  • For details, visit www.example.com.
    • 詳細は、www.example.comにアクセスしてください。
  • For more details, see this section.
    • 詳細は、このセクションを参照してください。

なお「for details」は文末に置かれることもあります。例:

  • To install the app, see our website for details.
    • アプリをインストールするには、弊社ウェブサイトで詳細を参照してください。

次にmoreを除いた「For information」という形です。moreではないので、それまでに登場していない別の情報を紹介する際に使えます。例:

  • For information about how to upgrade your account, see this page.
    • アカウントのアップグレード方法についての情報は、こちらのページをご覧ください。

▼ To learn more, see …

よく使われるのが上記の「For more information, see …」という基本形です。この冒頭部分を変更することで、表現に変化をつけられます。代表的なのが「To learn more, see …」です。文字通りには「もっと知るには〜を参照してください」という意味ですが、やはり「詳細は〜を参照してください」という日本語がよく当てられます。例:

  • To learn more, see Removing a user.
    • 詳細は「ユーザーを削除する」を参照してください。

この「To learn」でも、前述のように「about how to」などを付けたり、動詞をsee以外にしたり、moreを削除したりといった応用ができます。例:

  • To learn about how to use this device, visit our website.
    • このデバイスを使う方法については、当社ウェブサイトをご覧ください。

[筆者について]
西野竜太郎。IT分野の英語翻訳者/リンギスト。訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。ブログTwitter