頻出英語表現(5):次の、以下の

プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。


今回は「次の」や「以下の」という表現です。後続する項目などを指し示す際に用いる表現です。文末にコロン(:)を置く形がよく見られます。

▼ following

followingには形容詞と名詞があります。形容詞の場合は「次の◯◯」や「以下の◯◯」と、◯◯に入る名詞を修飾します。一方、名詞は「次のもの」や「以下のもの」という意味です。

形容詞の例

  • The following image shows how to connect your device to the Internet.
    • 次の画像は、お使いのデバイスをインターネットに接続する方法を示しています。
  • You can specify one of the following values:
    • 以下の値のうち1つを指定できます:

名詞の例

名詞の場合に特に注意したいのは、常に単数の形で使う(つまり「followings」としない)点です。

  • The following is an example of a JSON file.
    • 次はJSONファイルの一例です。
  • The following are the available methods:
    • 以下が利用可能なメソッドです:
    • ※ methodsの方に合わせて動詞がareになっている

動詞follow

followには動詞もあります。この場合は「as follows」という固定表現がよく見られます。例:

  • The commands you can use are as follows:
    • 使えるコマンドは以下の通りです:
  • You can also install the plugin as follows.
    • 次のようにプラグインをインストールすることもできます。

▼ belowを使う表現

following以外にも「below」を使って「次」や「以下」を表現することもあります。例:

  • Click the Save button, as shown below.
    • 次に示すように、「保存」ボタンをクリックします。
  • The arguments are listed below:
    • 以下に引数を一覧で表示します:

[筆者紹介]

西野 竜太郎

Ryutaro Nishino

翻訳者/情報技術者/IT英語専門家

訳書に『血と汗とピクセル』、『リセットを押せ』、著書に『アプリケーションをつくる英語』(第4回ブクログ大賞)、『ITエンジニアのための英語ライティング』、『ITエンジニアのための英語リーディング』、『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』など。
産業技術大学院大学修了(情報システム学修士)、東京工業大学大学院博士課程単位取得(専門は言語学)。TOEIC 985点。
東京通信大学外部講師。

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