プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。
今回は「いつでも」や「同時に」といった時期を示す英語表現です。
▼ at any time
「いつでも」という意味です。例:
- This option can be enabled or disabled at any time.
- このオプションはいつでも有効または無効にできます。
同義語に1語の副詞「anytime」があります。ただしそれほどは出現しません。
at any given time
「at any time」の類似表現に「at any given time」があります。「いつでも」や「どの時点でも」という意味になります。なおgivenは「与えられた」や「指定された」という意味です。例:
- There can be only one active user at any given time.
- どの時点でもアクティブなユーザーは1人のみ可能です。
▼ at the same time
「同時に」という意味です。例:
- You can download more than one app at the same time.
- 同時に複数のアプリをダウンロードできます。
- ※「more than one」は「1つ超」のことなので「複数」
同義語に、1語の副詞「simultaneously」と「concurrently」があります。どちらも長くて覚えにくい単語ですが、たまに登場します。
at a time
似た表現に「at a time」(または「at one time」)があります。これは「一度に」や「1回に」を表します。例:
- The editor executes tasks one at a time.
- このエディターは一度に1つのタスクを実行します。
▼ in the future
「将来」や「後ほど」を表します。例:
- // Delete this comment in the future
- // 将来このコメントを削除
- ※ ソースコードのコメント
類義表現に「at a later time」(後ほど)、反意表現に「in the past」(過去に)があります。
▼ ◯◯時
ソフトウェア開発では「実行時」や「ビルド時」といった表現が出てきます。例:
- The property is set at run time.
- プロパティーは実行時に設定されます。
- ※ ここでrunは名詞である点に注意
- ※ runtimeという1語での表記もある
- The app generates a table of contents at build time.
- アプリはビルド時に目次を生成します。
- ※「table of contents」で「目次」のこと
このような「◯◯時」という表現は他にもあります。
- at compile time:コンパイル時
- at creation time:作成時
- at install time:インストール時
- at load time:ロード時(読み込み時)
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