Googleが公開している開発者向け英文スタイルガイドから項目を1つ取り上げて紹介します。スタイルガイドは基本的には書く際に利用されますが、読む際にも参考になります。
数の書き方(1)
URL:https://developers.google.com/style/numbers (アクセス:2020-04-29)
日本語でも、たとえば「二進法」なのか「2進法」なのか、数の書き方で悩むことがあります。今回は英語で書く際、スペルアウトするケースと、数字を使うケースとについて取り上げます。なお「◯」はGoogleが挙げる良い例です。
スペルアウトするケース
一般的に、次のケースではスペルアウトします(つづりで書く)。
- 0〜9の数
- 例:zero、one、five、nine
- ◯ four options、five minutes、nine developers
- ただし後述の「数字を使うケース」に挙げる例外は除く(例:バージョン番号の「version 3」)
- 文の先頭の数
- ◯ Fifteen directories are created.
- → 「15」ではなく「fifteen」
- 数字を文の先頭に置かないよう、構文を変える工夫が必要なことも
- ◯ Fifteen directories are created.
- 数字が後に続く数
- ◯ This procedure creates fifteen 100,000-byte files.
- → 「15」ではなく「fifteen」
- 大まかな数
- ◯ You can specify thousands of combinations.
- → 「1000」ではなく「thousand」
数字を使うケース
一般的に、次のケースでは数字を使います。
- 10以上の数
- 例:10、11、256
- ※ ただし以下は10未満でも常に数字を使う。
- バージョン番号(◯ version 3)
- 技術関連の数値(例:メモリー容量、クエリー数)
- ページ番号
- 章や節などの番号
- 価格
- 単位が付かない数(例:数式中の数)
- 10以上の数が登場する文で使われる、10未満の数
- ◯ The menu contains 15 options but 6 of them are disabled.
- → 「15」があるので「six」ではなく「6」。つまりスペルアウトを混ぜない
- ◯ The menu contains 15 options but 6 of them are disabled.
- 負数
- 分数(ほとんどの場合)
- パーセンテージ
- 寸法
- ◯ 192×192
- 小数
- ◯ 0.3 inch
- 範囲
- ◯ 2012-2016
かなり細かいルールもありますが、少なくとも「0〜9はスペルアウトすることがある」という点は覚えておきたいところです。
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