MS英文スタイルガイド:見出しの書き方

Microsoftが公開している英文スタイルガイドから項目を取り上げて紹介します。記事の英語難易度は「中〜上級」です。


今回は段落などの「見出し」の書き方です。サンプル英文はすべてMicrosoftのものです。

見出しのポイント

Microsoftのスタイルガイドでは、見出しを書く際のポイントをいくつか挙げています。

  • 見出しはアウトライン(概要、要点)だと考える
    • 第1レベルの見出しは最も重要な内容を伝え、情報を大きくいくつかに分割する
    • 第1レベル内に情報量が多すぎれば、探しやすいよう第2レベルに分割する。第2レベルは、少なくとも2つの独立したトピックがなければ作らない
    • 見出しのみが連続しないようにする。見出しの間にはテキストが必要
    • 各見出しは、新しいトピックか、あるいは、さらに詳細なトピックを扱う
  • 見出しはよく考えて使う
    • 1〜2ページであれば第1レベルだけで十分
  • 見出しはできるだけ短くする
    • 重要な情報を最初に置く
  • できるだけ詳しく書く
    • 下位レベルではさらに詳細にする
  • 読み手にとって重要な内容に集中する
    • 製品や機能ではなく、顧客が実現したいことを書く
  • 同じレベルの見出しでは構文をパラレル(並列)にする
    • 例:第1レベルは名詞句で統一、第2レベルはto不定詞で統一
  • タスクに関連する見出しの場合、to不定詞の使用を考える
    • 例:To create a heading
  • アンパサンド(&)やプラス記号(+)は使わない
    • ただし、取り上げているUI文言に入っていたり、スペースが狭かったりする場合は可
  • できるだけハイフンは避ける
  • 見出しでは「vs.」を使い、「v.」や「versus」は使わない
    • ※ vs.は「対」のこと

見出しのフォーマット

見出しを書く際のフォーマット(書式)は次のように解説されています。

  • 最初の単語の最初の文字だけを大文字にする
    • いわゆるセンテンス・スタイル
    • 例:「Set up the deployment environment」、「Find a store」、「Say hello to Surface Pro」(固有名詞は大文字)
  • 末尾にピリオドを付けない
    • 疑問符(!)や感嘆符(?)は必要なら可
  • 必要であればイタリックを使ってよい
  • 見出し内に改行を入れる場合は慎重に
    • 形容詞や前置詞は、修飾している語と切り離さない
    • ハイフンでつながれた語や、複数の語から成る固有名詞(New Yorkなど)は同じ行に
    • 句読点の記号の後で改行する
    • 自然な場所(可能ならひとまとまりの表現)で改行する
    • 見出しが2行に収まらない場合は書き換える
  • 見出しが目立つよう、上下にスペースを入れる
  • 特にウェブの場合、上下にスペースを入れるのに改行は使わない

本文内の見出し

本文の冒頭に見出しを入れ込む書き方(英語で「run-in heading」)もあります。下記のような方法です。

Use headings judiciously. One heading level is usually plenty for a page or two of content. For long content, you might need to use additional heading levels. For example, this guide uses four heading levels.

Keep headings as short as possible, and put the most important idea at the beginning. This is especially critical in blogs and social media.

こうした場合に注意すべき項目が挙げられています。

  • 冒頭部分は読者の興味を引き、段落の内容を示すものとする
  • 便利情報なら「Tip」、補足情報なら「Note」、参照情報なら「See also」など、よくある表現を使うことを検討する
  • (ボールドなどは)いちいち手作業で設定するのではなく、スタイルを作成しておき、それを文字に適用すると全体で一貫する

(ライセンス表示: 本ページの一部内容は、Creative Commons 4.0 Attribution Licenseに基づきMicrosoft社の著作物を改変して利用しています。)


[筆者紹介]

西野 竜太郎

Ryutaro Nishino

翻訳者/ソフトウェア開発者

訳書に「血と汗とピクセル」、「リセットを押せ」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。
産業技術大学院大学修了(情報システム学修士)、東京工業大学大学院博士課程単位取得(専門は言語学)。TOEIC 985点。
東京通信大学外部講師。

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