予約語で覚える英単語:base、bool、boolean、break、byte

プログラミングをしていて必ず目にするのが予約語やキーワードです。そういった予約語やキーワードから英単語を覚えてみましょう。記事の英語難易度は「初〜中級」です。

今回はbaseやboolなど、Bから始まる単語です。

base

baseは「基底、基礎」という名詞です。

base自体はプログラミング必須英単語600+には入っていませんが、関連語のbasedがベーシック300の英単語として入っています。basedは「ベースの、〜に基づく」という形容詞です。

下記のサンプルでは、基底クラスを指すのに「base」というキーワードが用いられています。派生クラスのEmployee内で、基底クラスのPersonにあるGetInfoメソッドを呼び出しています。

サンプル(C#)

class Employee : Person
{
    public string id = "ABC567EFG";
    public override void GetInfo()
    {
        // Calling the base class GetInfo method:
        base.GetInfo();
        Console.WriteLine("Employee ID: {0}", id);
    }
}

(出典:https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/csharp/language-reference/keywords/base、2023-6-1参照)

使うプログラミング言語の例

C#

bool

boolは、次の項目で解説するbooleanの省略です。

下記サンプルでは、boolean型にキャストするのにboolという予約語を使っています。

サンプル(PHP)

var_dump((bool) "0");       // bool(false)
var_dump((bool) 1);         // bool(true)

(出典:https://www.php.net/manual/ja/language.types.boolean.php、2023-6-1参照)

使うプログラミング言語の例

C#、PHP

boolean

booleanは「ブールの」という形容詞です。プログラミング必須英単語600+のベーシック300に入っている英単語です。

booleanは「Boolean」と大文字で書かれることがあります。辞書の見出しは大文字が一般的です。これは、もともと数学者であるブール(Boole)の名前(固有名)から取られたためです。

この大文字と小文字の使い分けについて、Googleのスタイルガイドでは、データ型を指す場合は小文字(つまりboolean)とし、「Boolean mathematics」や「Boolean logic」の場合は大文字にするとしています。一方、Microsoftのスタイルガイドでは常に大文字にするとしています。英語圏でも表記方針が分かれている状況です。

サンプル(Java)

boolean isLoggedIn = false;

使うプログラミング言語の例

Java

break

breakは「中断する」という動詞で、プログラミング必須英単語600+で前提英単語100に入っています。

予約語やキーワードとしてのbreakは、for文やwhile文のような繰り返し処理の中で、中断してループを抜けるのに使われます。

サンプル(Python)

number = 1
while True:
    print(number)
    number = number + 1
    if number > 10:
        break

使うプログラミング言語の例

C、C#、Java、JavaScript、PHP、Python、Ruby

byte

byteは「バイト」という名詞です。プログラミング必須英単語600+のベーシック300に入っています。

byteは情報量の単位で、一般的には8ビット(bit)です。このbitもベーシック300に入っており、「binary digit」の略とされています。binaryは「二進法の」という形容詞、digitは「数字」という名詞で、いずれもアドバンスト300の英単語です。つまりbinary digitで「二進数」になります。

下記サンプルでは、byte型変数の宣言で使われています。

サンプル(C#)

byte value1 = 64;

(出典:https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/api/system.byte?view=net-7.0、2023-6-1参照)

使うプログラミング言語の例

C#、Java

英単語まとめ

  • base【名詞】基底、基礎
    • 関連語のbased(形容詞:ベースの、〜に基づく)はベーシック300
  • bool:booleanの省略
  • boolean【形容詞】ブールの
    • ベーシック300
  • break【動詞】中断する
    • 前提英単語100
  • byte【名詞】バイト
    • bit(名詞:ビット)はベーシック300。binary digitのこと
      • binaryは「二進法の」という形容詞でアドバンスト300
      • digitは「数字、桁」という名詞でアドバンスト300

[筆者紹介]

西野 竜太郎

Ryutaro Nishino

翻訳者/情報技術者/IT英語専門家

訳書に『血と汗とピクセル』、『リセットを押せ』、著書に『アプリケーションをつくる英語』(第4回ブクログ大賞)、『ITエンジニアのための英語リーディング』、『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』、『アプリ翻訳実践入門』など。
産業技術大学院大学修了(情報システム学修士)、東京工業大学大学院博士課程単位取得(専門は言語学)。TOEIC 985点。応用情報技術者、情報処理安全確保支援士試験合格。
東京通信大学外部講師。

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