プログラミングをしていて必ず目にするのが予約語やキーワードです。そういった予約語やキーワードから英単語を覚えてみましょう。記事の英語難易度は「初〜中級」です。
今回はDで始まる単語の2回目で、defined?、del、delegate、delete、die()、do、doubleを取り上げます。
- 1. defined?
- 1.1. サンプル(Ruby)
- 1.2. 使うプログラミング言語の例
- 2. del
- 2.1. サンプル(Python)
- 2.2. 使うプログラミング言語の例
- 3. delegate
- 3.1. サンプル(C#)
- 3.2. 使うプログラミング言語の例
- 4. delete
- 4.1. サンプル(JavaScript)
- 4.2. 使うプログラミング言語の例
- 5. die()
- 5.1. サンプル(PHP)
- 5.2. 使うプログラミング言語の例
- 6. do
- 6.1. サンプル(JavaScript)
- 6.2. 使うプログラミング言語の例
- 7. double
- 7.1. サンプル(Java)
- 7.2. 使うプログラミング言語の例
- 8. 英単語まとめ
defined?
defined?は「define」に疑問符が付いた形です。defineは「定義する」という動詞で、プログラミング必須英単語600+でベーシック300に入っています。そのため「defined?」で「定義されているか?」の意味になります。
defined?は、Rubyで変数などが定義されているかどうかを調べるのに使われます。下記サンプルでは、変数aには123が代入されており、defined?を使うと変数の種類(”local-variable”)が表示されます。一方、定義されていないbは「nil」が表示されます。
サンプル(Ruby)
a = 123 p a # 123と表示 p defined? a # "local-variable"と表示 p defined? b # nilと表示
使うプログラミング言語の例
Ruby
del
delは「delete」の略と考えられます。deleteは「削除する」という動詞で、プログラミング必須英単語600+でベーシック300に入っています。
delは、Pythonで変数やリスト要素を削除するのに使われます。下記サンプルでは、変数aを削除したり、リストbの1番目の要素を削除したりしています。
サンプル(Python)
a = 123 print(a) # 123と表示 del a b = [98, 12, 86] print(b) # [98, 12, 86] と表示 del b[1] print(b) # [98, 86] と表示
使うプログラミング言語の例
Python
delegate
delegateはそのまま「delegate」で、「委任する」や「移譲する」という動詞、または「代表者」や「代表団」という名詞です。
一般英語としては、外交や国際政治の文脈でよく目にする英単語です。例えば、駐日欧州連合代表部(日本にいるEUの代表)は「Delegation of the European Union to Japan」と呼ばれます(ウェブサイト)。
delegateは、C#でデリゲート型を宣言するのに使われます。
サンプル(C#)
public delegate int PerformCalculation(int x, int y);
(出典:https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/csharp/programming-guide/delegates/、2023-10-15参照)
使うプログラミング言語の例
C#
delete
deleteもそのまま「delete」です。delの項目で示したように「削除する」という動詞で、プログラミング必須英単語600+のベーシック300の英単語です。
deleteは、JavaScriptでオブジェクトのプロパティーを削除するのに使われます。下記サンプルでは、Employeeオブジェクトから「firstname」というプロパティー(当初「John」が入っている)を削除しています。
サンプル(JavaScript)
const Employee = {
firstname: 'John',
lastname: 'Doe',
};
console.log(Employee.firstname);
// Expected output: "John"
delete Employee.firstname;
console.log(Employee.firstname);
// Expected output: undefined
(出典:https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Operators/delete、2023-10-15参照)
使うプログラミング言語の例
JavaScript
die()
die()は「die」のことです。ITの文脈では「終了する」や「停止する」という動詞です。もちろん一般英語では「死ぬ」です。
die()は、PHPでスクリプトを終了するのに用いられる関数です。下記サンプルでは、ファイルが開けない場合にエラー・メッセージ(Failed opening file …)を表示してスクリプトを終了しています。
サンプル(PHP)
$my_file = @file ('non_existent_file') or
die ("Failed opening file: error was '" . error_get_last()['message'] . "'");
(出典:https://www.php.net/manual/en/language.operators.errorcontrol.php、2023-10-15参照)
使うプログラミング言語の例
PHP
do
doはそのまま「do」で、「〜する」という動詞です。
さまざまなプログラミング言語で、do-while文で用いられます。下記JavaScriptのサンプルでは、while文で示された条件を満たす間(iが5未満)はdo内が実行されます。
サンプル(JavaScript)
let result = '';
let i = 0;
do {
i = i + 1;
result = result + i;
} while (i < 5);
console.log(result);
// Expected output: "12345"
(出典:https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Statements/do…while、2023-10-15参照)
使うプログラミング言語の例
C#、Java、JavaScript、PHP、Ruby
double
doubleもそのまま「double」で、「2つの」や「2倍の」という形容詞です。
Javaでdouble型は浮動小数点数のデータ型(8バイト)です。なぜdoubleかというと、やはり浮動小数点数であるfloat型(4バイト)の2倍の精度があるためです。そのため「倍精度」とも表現されます。
サンプルでは文字列「5」をパースし、double型の「5.0」にしています。
サンプル(Java)
String myNumber = "5";
double myDouble = Double.parseDouble(myNumber);
System.out.println(myDouble); // 5.0と表示
使うプログラミング言語の例
C#、Java
英単語まとめ
- define【動詞】定義する
- ベーシック300
- delete【動詞】削除する
- ベーシック300
- delegate【動詞】委任する、移譲する 【名詞】代表者、代表団
- 外交や国際政治の文脈でよく目にする英単語
- die【動詞】終了する、停止する
- 一般英語では「死ぬ」
- do【動詞】〜する
- do-while文で用いられる
- double【形容詞】2つの、2倍の
- 「倍精度」とも
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