プログラミングをしていて必ず目にするのが予約語やキーワードです。そういった予約語やキーワードから英単語を覚えてみましょう。記事の英語難易度は「初〜中級」です。
今回はF〜Gで始まる英単語です。
function
functionは「機能」や「関数」という名詞です。プログラミング必須英単語600+でベーシック300に入っています。また略語の「fn」が略語70に入っています。
プログラミングの文脈では「関数」の意味で使われることが多いですが、ソフトウェアなどの「機能」を指すこともあるので、文脈に応じた判断が必要です。
下記のJavaScriptサンプルでは、関数の定義に「function」が使われています。定義した関数multiplyはその後に実行されています。
サンプル(JavaScript)
function multiply(a, b) {
return a * b;
}
let answer = multiply(3, 4);
console.log("答え:" + answer);
使うプログラミング言語の例
JavaScript、PHP
global
globalは「グローバルな、大域の」という形容詞です。プログラミング必須英単語600+でベーシック300に入っている単語です。
対義語はlocalで「ローカルの、局所の」という形容詞です。こちらもベーシック300の英単語です。セットで覚えておきたいところです。
下記のPHPのサンプルでは、変数aをグローバル変数にしています。この結果、グローバル変数に「Hello」の文字列が入力されて表示されます(globalを付けないと「Hi」と表示)。
サンプル(PHP)
$a = "Hi";
function hello(){
global $a;
$a = "Hello";
}
hello();
echo $a;
使うプログラミング言語の例
PHP、Python
implements
implementsは「implement」に三人称単数現在のsが付いた形です。implementは「実装する」という動詞で、アドバンスト300に入っています。なお、名詞の「implementation」(実装)も同じくアドバンスト300です。
下記のJavaサンプルでは、RelatableインターフェイスをRectanglePlusクラスが実装しています。
サンプル(Java)
public interface Relatable {
<中略>
public int isLargerThan(Relatable other);
}
public class RectanglePlus implements Relatable {
<中略>
public int isLargerThan(Relatable other) {
RectanglePlus otherRect
= (RectanglePlus)other;
if (this.getArea() < otherRect.getArea())
return -1;
else if (this.getArea() > otherRect.getArea())
return 1;
else
return 0;
}
}
(一部分を抜粋して次から引用:https://docs.oracle.com/javase/tutorial/java/IandI/usinginterface.html、2023-02-05参照)
使うプログラミング言語の例
Java、JavaScript、PHP
implicit
implicitは「暗黙の」という形容詞です。対義語は「explicit」で、こちらは「明示的な」という形容詞です。
下記サンプルのC#では、暗黙的な型変換で用いられます。黄色の下線部分です。なお青色の下線にあるように、explicitもキーワードになっています(明示的な型変換)。
サンプル(C#)
public static implicit operator byte(Digit d) => d.digit; public static explicit operator Digit(byte b) => new Digit(b);
(出典:https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/csharp/language-reference/operators/user-defined-conversion-operators、2024-02-02参照)
使うプログラミング言語の例
C#
import
importは「インポート」という名詞、または「インポートする」という動詞です。プログラミング必須英単語600+でベーシック300の英単語です。
対義語は「export」で、「エクスポート」という名詞、または「エクスポートする」という動詞です。同じくベーシック300です。
なお、先ほどのimplicitとexplicitと同じく、importとexportは接頭辞が「im-」(in-と同じ)と「ex-」です。それぞれ「中」と「外」の意味なので、対で覚えておくと便利です。
下記Pythonのサンプルでは「datetime」モジュールをインポートして使っています。
サンプル(Python)
import datetime
print(datetime.datetime.now())
使うプログラミング言語の例
Java、JavaScript、Python
英単語まとめ
- function【名詞】機能、関数
- ベーシック300
- global【形容詞】グローバルな、大域の
- ベーシック300
- 対義語はlocalで「ローカルの、局所の」
- implement【動詞】実装する
- アドバンスト300
- 名詞は「implementation」(実装)で同じくアドバンスト300
- implicit【形容詞】暗黙の
- 対義語はexplicitで「明示的な」
- import【名詞】インポート/【動詞】インポートする
- ベーシック300
- 対義語はexportで、「エクスポート」または「エクスポートする」
[筆者紹介]