プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。
今回は「詳細は◯◯を参照してください」という表現です。その文章内では説明しきれないような場合に、別のページや外部サイトへのアクセスを促すのに使います。
▼ For more information, see …
これが最も基本的な形です。「…」の部分にリンク先やURLなどが入ります。例:
- For more information, see our website.
- 詳細は弊社ウェブサイトを参照してください。
- For more information, see the following documents:
- 詳細は以下のドキュメントを参照してください:
information about/on
何についての情報かという点を詳しく説明したい場合、前置詞にaboutやonを使います。例:
- For more information about these commands, see Commands.
- これらのコマンドに関する詳細は「コマンド」を参照してください。
- For more information on this file, see our documentation.
- このファイルに関する詳細は、当社ドキュメントを参照してください。
information about how to / 動詞ing
マニュアルであれば何かをする方法の説明を書くこともよくあります。「〜する方法についての情報」には「information about how to 〜」や「information about 動詞ing」が使われます。例:
- For more information about how to create an account, see How to create an account.
- アカウントを作成する方法の詳細は「アカウントの作成方法」を参照してください。
- For more information about installing the app, see Installing an app.
- アプリをインストールする方法の詳細は「アプリをインストールする」を参照してください。
see以外の動詞
「参照してください」の部分にはseeが最もよく用いられますが、同じ動詞ばかりだと単調です。その場合、go to、read、refer to、visitといった動詞も使われます。例:
- For more information, go to the next section.
- 詳細は、次のセクションに移動してください。
- For more information, read this page.
- 詳細は、このページをお読みください。
- For more information, refer to Uploading a file.
- 詳細は「ファイルをアップロードする」を参照してください。
- For more information, visit our website.
- 詳細は、弊社のウェブサイトにアクセスしてください。
For details / For information
文頭の「more information」は、文字通りには「さらなる情報」であるため、日本語では「詳細」という言葉がよく当てられます。ここを変更することもできます。
まずdetails(複数形である点に注意)を使った「For details」や「For more details」です。例:
- For details, visit www.example.com.
- 詳細は、www.example.comにアクセスしてください。
- For more details, see this section.
- 詳細は、このセクションを参照してください。
なお「for details」は文末に置かれることもあります。例:
- To install the app, see our website for details.
- アプリをインストールするには、弊社ウェブサイトで詳細を参照してください。
次にmoreを除いた「For information」という形です。moreではないので、それまでに登場していない別の情報を紹介する際に使えます。例:
- For information about how to upgrade your account, see this page.
- アカウントのアップグレード方法についての情報は、こちらのページをご覧ください。
▼ To learn more, see …
よく使われるのが上記の「For more information, see …」という基本形です。この冒頭部分を変更することで、表現に変化をつけられます。代表的なのが「To learn more, see …」です。文字通りには「もっと知るには〜を参照してください」という意味ですが、やはり「詳細は〜を参照してください」という日本語がよく当てられます。例:
- To learn more, see Removing a user.
- 詳細は「ユーザーを削除する」を参照してください。
この「To learn」でも、前述のように「about how to」などを付けたり、動詞をsee以外にしたり、moreを削除したりといった応用ができます。例:
- To learn about how to use this device, visit our website.
- このデバイスを使う方法については、当社ウェブサイトをご覧ください。
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