プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。
今回は「たとえば」と例示をする際の表現です。
▼ such as
何かしら名詞を提示した後に、具体的な例として出す際に使われます。例:
- You need devices such as PCs, tablets, and smartphones.
- たとえばPC、タブレット、およびスマートフォンといったデバイスが必要です。
なお、such asのあとに例を複数列挙する場合、andなのかorなのか迷うことがあります。辞書や文法書に使い分けが明示されていることはあまりなく、確立したルールはなさそうです。ただ、コーパス(言語資料)で使用傾向を見ると、上記例のように「devices」と名詞複数形の場合には「and」、単数形の場合には「… a device such as a PC, a tablet, or a smartphone」と「or」を使うケースが目に付くように感じます。
such as以外
上記「such as」が最も多く出現するのですが、同じように使われる言葉もあります。like、including、e.g.です。例:
- Components like buttons and fields
- ボタンやフィールドのようなコンポーネント
- ※この場合のlikeは前置詞の扱い
- All assets, including audios, videos, and images will be downloaded.
- オーディオ、ビデオ、画像を含むすべてのアセットがダウンロードされます。
- ※この場合のincludingは前置詞の扱い
- Month must be two digits (e.g., 09)
- 月は2桁でなければならない(たとえば、09)
- ※ラテン語のexempli gratiaの略
▼ for example
文頭で「たとえば、〜」と書く場合、「For example, …」がよく用いられます。例:
- For example, you can create another account.
- たとえば、別のアカウントを作成できます。
「for example」と似たような使い方ができるのが「for instance」です。「for example」を基本で使いつつ、マニュアルなどを書く際に表現が単調になるのを避けるのに使えます。例:
- For instance, the username or the password is invalid.
- たとえば、ユーザー名かパスワードが無効です。
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