HTMLタグで覚える英単語(14):div、span、address、main、header、footer

プログラミングをしているとHTMLに触れる機会はよくあります。そういったHTMLタグ(<b>など)の名前から英単語を覚えてみましょう。

記事の英語難易度は「初〜中級」です。


今回はdivやheaderなど、セクションに関連するタグ(要素)の2回目です。

<div>

<div>は「division」のことです。divisionは「分割」や「仕切り」という意味の名詞です。なお動詞はdivide(分割する)です。

div要素は、コンテンツを入れるための汎用のコンテナーです。もともとは前後に改行が入る「ブロック」レベルの要素として定義されました。

▼ HTMLのサンプル

<div>
    <h5>太宰治</h5>
    <p>太宰治は1909年に青森県に生まれた。1935年に東京帝国大学を除籍されている。代表作に「斜陽」や「人間失格」などがある。</p>
</div>
<div>
    <h5>三島由紀夫</h5>
    <p>三島由紀夫は1925年に東京に生まれた。1947年に東京大学法学部を卒業した。代表作に「仮面の告白」や「金閣寺」などがある。</p>
</div>

▼ 実際の表示

太宰治

太宰治は1909年に青森県に生まれた。1935年に東京帝国大学を除籍されている。代表作に「斜陽」や「人間失格」などがある。

三島由紀夫

三島由紀夫は1925年に東京に生まれた。1947年に東京大学法学部を卒業した。代表作に「仮面の告白」や「金閣寺」などがある。

<span>

<span>はそのままspanのことです。spanは「範囲」や「期間」という意味の名詞です。

span要素もdiv要素と同じく汎用のコンテナーです。ただし、前後に改行が入らない「インライン」レベルの要素として定義されました。

▼ HTMLのサンプル

<p>この本を読むことは<span style="color: red;">禁止</span>します。</p>

▼ 実際の表示

この本を読むことは禁止します。

<address>

<address>もそのままaddressです。「アドレス」や「住所」の意味で、プログラミング必須英単語600+で前提英単語100に入っています。

なおaddressには動詞もあります。「演説する」、「話しかける」、「(課題などに)取り組む」などの意味です。「アドレス」や「住所」という名詞だけと思っていると、まったく意味がつかめないので注意してください。

HTMLのaddress要素は、連絡先の情報を入れるために用いられます。

▼ HTMLのサンプル

<p>本ウェブサイトに関するご連絡は下記まで</p>
<address>
    <a href="mailto:info@example.com">info@example.com</a>
</address>

▼ 実際の表示

本ウェブサイトに関するご連絡は下記まで

info@example.com

<main>

<main>もそのままmainです。「主な」や「主要な」という意味の形容詞です。

body要素内で主となるコンテンツであることを示す要素です。下記のサンプルでは、このmainに加え、後述のheaderおよびfooterも併せて提示しています。

▼ HTMLのサンプル

<header>
    <img src="https://progeigo.org/wp-content/uploads/2022/12/abcd-logo.png" alt="ABCD Publishing logo"/>
</header>
<main>
    <p>弊社は技術書を中心とした書籍を出版している出版社です。1987年に創業以来、300点を超える書籍を刊行してきました。</p>
    <p>書籍の一覧はメニューからご覧ください。</p>
</main>
<footer>
    <small>Copyright (C) 2022 ABCD Publishing.</small>
</footer>

▼ 実際の表示

ABCD Publishing logo
    

弊社は技術書を中心とした書籍を出版している出版社です。1987年に創業以来、300点を超える書籍を刊行してきました。

書籍の一覧はメニューからご覧ください。

Copyright (C) 2022 ABCD Publishing.

<header>

<header>もそのままheaderです。headerは「ヘッダー」という名詞で、アドバンスト300の英単語です。

ヘッダーは、ページ上部の空欄部分に表示される情報(日付など)を指します。一方、前回出てきた「h1」などはheadingの略で、「見出し」のことです。headerとheadingは似ていますが別の単語なので、混同しないように注意してください。

header要素には、導入となるような情報が入ります。見出しやロゴなどです。サンプルはmainのものをご覧ください。

<footer>

<footer>もやはりfooterのことです。footerは「フッター」という名詞です。ページ下部の空欄部分に表示される情報(ページ番号など)のことで、ヘッダーと対になります。

footer要素には、著作権や執筆者などの情報が入ります。サンプルは同じくmainのものを参照してください。

英単語まとめ

  • division【名詞】分割、仕切り
    • 動詞はdivide(分割する)
  • span【名詞】範囲、期間
  • address【名詞】アドレス、住所
    • 前提英単語100
    • 動詞としては「演説する」や「話しかける」などの意味も
  • main【形容詞】主な、主要な
  • header【名詞】ヘッダー
    • アドバンスト300
    • heading(見出し)とは別の単語
  • footer【名詞】フッター

[筆者紹介]

西野 竜太郎

Ryutaro Nishino

翻訳者/情報技術者/IT英語専門家

訳書に『血と汗とピクセル』、『リセットを押せ』、著書に『アプリケーションをつくる英語』(第4回ブクログ大賞)、『ITエンジニアのための英語ライティング』、『ITエンジニアのための英語リーディング』、『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』など。
産業技術大学院大学修了(情報システム学修士)、東京工業大学大学院博士課程単位取得(専門は言語学)。TOEIC 985点。
東京通信大学外部講師。

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