プログラミングをしているとHTMLに触れる機会はよくあります。そういったHTMLタグ(<b>など)の名前から英単語を覚えてみましょう。
記事の英語難易度は「初〜中級」です。
前回は表(テーブル)の行と列に関するタグを取り上げました。今回はそれらを除く、本体やヘッダーなどに関連するタグです。
<tbody>
<tbody>は「table body」のことです。
bodyは「本体、本文」という名詞で、プログラミング必須英単語600+では前提英単語100に入っている単語です。
一般英語のbodyですぐに思い浮かぶのは「体」や「身体」の意味でしょう。しかしプログラミングでは「本文」や「本体」の意味で登場するケースが多くあります。例えば電子メールでも、HTTPのリクエストやレスポンスでも、bodyは本文や本体を指します。そのためこの意味をしっかり覚えておくことが重要となります。
なおtableは前回を参照してください。
<thead>
<thead>は「table header」のことです。
headerは「ヘッダー」という名詞で、アドバンスト300の英単語です。表内で見出しとなる行を定義する際に用いられます。
一般英語でheaderとは、書籍や文書の各ページ最上部に表示される情報(書名、日付など)を指します。よく似た言葉に「heading」があります。こちらは文書の表題、あるいは章や節のタイトルのことです。HTMLでは「h1」や「h3」といったタグがheadingとされています。このheaderとheadingは類義語のように使われることもありますが、一応は別の単語である点に注意してください。
<tfoot>
<tfoot>は「table footer」のことです。
footerは「フッター」という名詞です。一般英語では、書籍や文書の各ページの最下部に表示される情報(ページ番号など)を指します。ウェブページの場合、著作権情報などが入る部分です。
body、header、footerの関係
tbodyの項で、bodyは「本文」や「本体」の意味を覚えるのが重要だと述べました。ただしheaderやfooterは「身体」をイメージした方が覚えやすいでしょう。
つまりbodyが身体だとすると、headerはbodyの上にあるhead(頭)、footerはbodyの下にあるfoot(足)という関係になります。
<th>
<th>は「table header」のことです。
前述のように、headerは「ヘッダー」という名詞で、アドバンスト300の英単語です。「列」や「行」の見出しとなるようなセルに用いられるタグです。
なお、列の見出しにする場合はscope属性を「col」、行の見出しにする場合はscope属性を「row」と指定します。下記の具体例を参照してください。
<td>
<td>は「table data」のことです。
dataは「データ」という名詞で、ベーシック300の英単語です。実際のデータが入るセルに用いられるタグです。
<caption>
<caption>は文字通り「caption」のことです。
captionは「キャプション」という名詞で、図や写真の上や下に書かれる説明文を指します。
一般英語としては、映画などの「字幕」の意味もあります。
具体例
上記のタグ(要素)は、具体的にはHTMLで次のように使います。黄色くハイライトしてある部分が今回取り上げたタグです。
<table> <caption>A君のテスト結果</caption> <thead> <tr> <th scope="col">科目</th> <th scope="col">点数</th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <th scope="row">数学</th> <td>73</td> </tr> <tr> <th scope="row">英語</th> <td>82</td> </tr> </tbody> <tfoot> <tr> <th scope="row">合計</th> <td>155</td> </tr> </tfoot> </table>
表示は次のような形になります(上記HTMLそのままではない)。
科目 | 点数 |
---|---|
数学 | 73 |
英語 | 82 |
合計 | 155 |
英単語まとめ
- body【名詞】本文、本体
- 前提英単語100
- header【名詞】ヘッダー
- アドバンスト300
- footer【名詞】フッター
- data【名詞】データ
- ベーシック300
- caption【名詞】キャプション
[筆者紹介]
西野 竜太郎
翻訳者/情報技術者
著書に『アプリケーションをつくる英語』(第4回ブクログ大賞)、『ITエンジニアのための英語ライティング』、『ITエンジニアのための英語リーディング』、『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』など。
産業技術大学院大学修了(情報システム学修士)、東京工業大学大学院博士課程単位取得(専門は言語学)。TOEIC 985点。
東京通信大学外部講師。
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