HTMLタグで覚える英単語(5):blockquote、br、cite、code、data、del、dfn

プログラミングをしているとHTMLに触れる機会はよくあります。そういったHTMLタグ(<b>など)の名前から英単語を覚えてみましょう。

記事の英語難易度は「初〜中級」です。


前回に引き続き、今回はテキスト関連の2回目です。blockquote、br、cite、code、data、del、dfnを取り上げます。

<blockquote>

<blockquote>は「block」と「quote」という言葉からできているタグ名です。通常の辞書では「blockquote」の形では掲載されていません。

まずblockは「(1つの)区画」や「ブロック」という名詞です。なお動詞としては「阻止する」や「ブロックする」といった意味もあります。プログラミング必須英単語600+のベーシック300に入っています。

次にquoteは「引用文」という名詞、または「引用する」という動詞です。後述のciteとは類義語です。

つまりblockとquoteを合わせたblockquoteで、「引用文の区画」を表します。引用部分を地の文からはっきり分離して扱いたい場合に使います。その区画がインデントされたり文字がイタリックになったりします(環境によって表示は異なる可能性)。

▼ HTMLのサンプル

<p>夏目漱石は次のように書いている。</p>
<blockquote>智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通とおせば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。</blockquote>

▼ 実際の表示

夏目漱石は次のように書いている。

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通とおせば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

<br>

<br>は「line break」のことです。

まずlineは文章の「行」を表す名詞です。他にも「線」や「ひも」の意味もあります。プログラミング必須英単語600+の前提英単語100に入っています。

次にbreakは「中断」という名詞です。もちろん「壊す」(動詞)や「休憩」(名詞)の意味もあります。

line breakで行の中断、つまりは「改行」になります。ただしline breakという形で一般的な英語辞書に載っていないことが多く、ITや印刷の分野における専門用語に近いと言えます。

▼ HTMLのサンプル

<p>松尾芭蕉の「おくのほそ道」の日光の章段にこうある。</p>
<blockquote>
<p>猶、憚多くて筆をさし置ぬ。</p>
<p>あらたうと<br>青葉若葉の<br>日の光</p>
</blockquote>

▼ 実際の表示

松尾芭蕉の「おくのほそ道」の日光の章段にこうある。

猶、憚多くて筆をさし置ぬ。

あらたうと
青葉若葉の
日の光

<cite>

<cite>はそのまま「cite」のことです。citeは「引用する」という動詞です。

<blockquote>のところで出てきたquoteも「引用する」なので類義語ですが、HTMLでは使用方法に違いがあります。まずblockquote要素は引用した文章そのものが対象ですが、cite要素は引用元となる資料やURLが対象です。

▼ HTMLのサンプル

<blockquote>
<p>桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!</p>
</blockquote>
<p>梶井基次郎<cite>「桜の樹の下には」</cite>より</p>

▼ 実際の表示

桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!

梶井基次郎「桜の樹の下には」より

<code>

<code>はそのまま「code」のことです。

codeは(プログラムの)「コード」という名詞で、プログラミング必須英単語600+のベーシック300に入っています。

名前の通り、地の文とソースコード部分とを区別するのに使われます。一般的には等幅フォントで表示されます。

▼ HTMLのサンプル

<p>コサインを求めるときは<code>Math.cos()</code>を使います。</p>

▼ 実際の表示

コサインを求めるときはMath.cos()を使います。

<data>

<data>はそのまま「data」のことです。

dataは「データ」という名詞で、プログラミング必須英単語600+のベーシック300です。

要素の内容について、コンピューターで読み取り可能なデータも併せて提供する際に使います。データ自体はvalue属性に記載します。人間の目に見える形では表示されません。

▼ HTMLのサンプル

<p>弊社事業所一覧</p>
<ul>
 <li><data value="1">東京本社</data></li>
 <li><data value="2">大阪支社</data></li>
 <li><data value="3">札幌営業所</data></li>
</ul>

▼ 実際の表示

弊社事業所一覧

  • 東京本社
  • 大阪支社
  • 札幌営業所

<del>

<del>は「delete」のことです。

deleteは「削除する」という動詞で、プログラミング必須英単語600+のベーシック300です。

削除したテキストを表すのに使う要素です。通常、ブラウザー上ではテキストに横線が引かれた状態で表示されます。

▼ HTMLのサンプル

<p>次は11月11日に実施します。<del>現在メンバー募集中です。</del></p>

▼ 実際の表示

次は11月11日に実施します。現在メンバー募集中です。

<dfn>

<dfn>は「definition」のことです。最初の子音を3つつなげて作られています。

definitionは「定義」という名詞です。なお動詞はdefineで「定義する」で、こちらはプログラミング必須英単語600+のベーシック300に入っています。

定義された用語であることを文中で示す場合に用いられるタグ(要素)です。

▼ HTMLのサンプル

<p>ウェブサイトの制作には<dfn>HTML</dfn>が用いられます。</p>

▼ 実際の表示

ウェブサイトの制作にはHTMLが用いられます。

英単語まとめ

  • block【名詞】(1つの)区画、ブロック
    • ベーシック300
  • quote【名詞/動詞】引用文/引用する
    • ※ HTMLタグ名は「blockquote」と1まとまり
  • line【名詞】行
    • 前提英単語100
  • break【名詞】中断
    • ※ line breakで「改行」
  • cite【動詞】引用する
  • code【名詞】コード
    • ベーシック300
  • data【名詞】データ
    • ベーシック300
  • delete【動詞】削除する
    • ベーシック300
  • definition【名詞】定義
    • 動詞のdefine(定義する)はベーシック300

[筆者紹介]

西野 竜太郎

Ryutaro Nishino

翻訳者/著者

訳書に「血と汗とピクセル」、著書に「アプリケーションをつくる英語」(第4回ブクログ大賞)、「ITエンジニアのための英語リーディング」、「ソフトウェア・グローバリゼーション入門」、「アプリ翻訳実践入門」など。
産業技術大学院大学修了(情報システム学修士)、東京工業大学大学院博士課程単位取得。

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