プログラミング関連のドキュメントで頻出する英語表現を紹介します。とりわけAPIリファレンスやマニュアルでよく用いられる表現を取り上げます。
記事の英語難易度は「初級〜中級」です。
今回は「確実に(〜する)」に関連する表現です。
ensure
ensureは「確実にする」や「確かめる(確かにする)」という動詞です。プログラミング必須英単語600+のアドバンスト300の単語です。
例:
- Before proceeding, you need to ensure that the account is set up properly.
- 訳:進む前に、アカウントが適切に設定されていることを確かめる必要があります。
- properly[副詞]適切に、正常に(ベーシック300)
- To ensure that users have the latest security updates, we enable this option by default.
- 訳:ユーザーに最新のセキュリティー・アップデートがあることを確実にするために、当社ではこのオプションをデフォルトで有効にしています。
- enable[動詞]有効にする、可能にする(アドバンスト300)
- by default:「デフォルトで」の意味
ensureは、2つの例文のように「ensure that 〜」という形で用いられるケースが目立ちます。「〜であることを確実にする(確かめる)」の意味です。
なお「〜」の部分は文法的に言うと「節」なのでS(主語)とV(動詞)が入ります。またthatは省略されることもあります。
sure
sureは「確かな」という形容詞です。
下記の「be sure to 〜」や「make sure 〜」の形で用いられる例が多く見られます。
be sure to 〜
「確実に〜する」や「必ず〜する」の意味です。「〜」の部分には動詞が入ります。
例:
- Be sure to call stop() after calling this method.
- 訳:このメソッドを呼び出した後は、必ずstop()を呼び出してください。
- call[動詞]呼び出す(前提英単語100)
例文のように「be sure to 〜」は文頭で命令文としてよく使われます。
make sure 〜
こちらも「確実に〜する」や「必ず〜する」です。また「確認する」や「点検する」の意味で用いられることもあります。
例:
- You should make sure to catch IOException.
- 訳:確実にIOExceptionをキャッチするようにします。
- catchは(例外を)捕捉すること
- Step1. Make sure that you are using the latest version of the software.
- 訳:手順1.本ソフトウェアの最新版を利用していることを確認してください。
1つ目の例文にある「make sure to 〜」の場合、「〜」には動詞が入ります。
一方で、2つ目の「make sure that 〜」の場合は節(つまりSとVが含まれる)です。なおthatは省略されることもあります。
「make sure to 〜」も「make sure that 〜」も頻出する形なので、覚えておきたいところです。
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